心理学の知見を参考にする際、私は確かに違和感を覚えることがあります。特に「これが正常な発達段階です」「健全な関係性はこうあるべき」といった主張に接する時ですね。
実際のところ、数年前に職場の人間関係で悩んでいた時期があります。心理学の本を読むと「健全なコミュニケーションはこのパターン」と書かれていて、自分たちの関係がそれに当てはまらないことに焦燥感を覚えました。でも結果的には、その「標準形」を無理に目指すのではなく、自分たちの文脈で何が機能するかを試行錯誤する方が、関係が改善した経験があります。
心理学は確実に有用な視点をくれます。ただ研究対象となった集団と、自分の置かれた状況は必ずしも一致しないわけです。だから「参考情報」として受け取るのは良いけれど、それが「あるべき形」として機能してしまうと、かえって自分たちの多様性を見落とすリスクがあるのではないかと感じています。
違和感の正体は、規範化そのものというより、個別性を減らしてしまう点なのかもしれません。
著作権は著者に帰属します
いいね 9・コメント 0・保存 0
この観点から問いを立てる
コメント