眠りの処方箋

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第4話

眠りは設計できるもの

帰宅後、再びスマートフォンで調べ続けた。

睡眠サイクル、メラトニン、深部体温。次々と出てくる専門用語に、最初は圧倒された。だが読み進めるうちに、ある共通点に気づいた。どれもが「コントロール可能」だという点だ。

隣人の生活音は、無秩序な騒音ではなく、規則正しいパターンだった。毎晩ほぼ同じ時間に、ほぼ同じ長さで流れる。それは自然の営みではなく、誰かの意図が反映された音だった。

自分は今まで、睡眠を他人事のように扱ってきたのではないか。疲れているから眠い。朝だから起きる。その程度の受け身な関係だ。だがスマートフォンの画面に映る情報は、睡眠をもう一度、自分で形作ることができると示唆していた。

カーテンを閉じ、部屋の明るさを確認した。スマートフォンのブルーライトカット機能をオンにした。シーツを替えることにした。小さな調整の積み重ねが、目に見えない何かを変えるのかもしれない。

窓越しに、隣の部屋の明かりが消えた。いつもの時刻だ。隣人の規則正しい生活に、今夜も自分の眠りが同調しようとしている。

ただ今回は、それが受け身の影響ではなく、自分でも何か始められるという感覚が胸にあった。

明日、もう一つ試してみようと思った。

続きはまもなく

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