第4話
仕組みと例外のあいだで
ることだ。
友人の言葉は確かに魅力的だった。資格勉強も読書も、『小さく始める』という同じ枠組みで動いている。ならば、これを他の領域にも応用すれば、同じような成功を再現できるのではないか。その期待感は、新しい可能性を見せてくれるようで、素直に嬉しかった。
翌週、私は試しに運動を始めることにした。朝の3分間のストレッチ。ルールは読書と同じ。時間で区切る。完璧さを求めない。
ところが、初日から何かが違った。読書や勉強とは異なり、体は『やるぞ』という気合いがないと動かない。5分の読書は無意識に続きが気になるが、ストレッチは終わったら終わり。その後、勝手に続くことはなかった。むしろ、毎朝『また3分か』という小さな抵抗が生まれた。
失敗ではない。ただ、万能ではないということが、ようやく見えた。
友人に相談すると、笑いながら言った。『あ、これやっぱり工夫が必要なんだ』と。その通りだった。仕組みは、確かに多くの場面で機能する。でも、それぞれの活動には、その活動特有の『躓きやすいポイント』がある。テンプレートは出発点に過ぎず、そこからは、自分たちで試行錯誤する部分が残る。
その試行錯誤こそが、実は一番面白い部分なのかもしれない。
ストレッチの件も含め、『小さく始める』をどう調整していくか。その次の工夫が、今は気になって仕方ない。
続きはまもなく
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