月々の重さ

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第2話

小さな変更の連鎖

手帳に書き出した項目を、実際に手続きしていく。電話で料金プランを変更する。不要なオプションを外す。使っていない会員登録を削除する。

一つ一つは数分の作業だが、終わるたびに少しだけ気分が軽くなった。何かの呪縛を解いているような感覚。

しかし、三日目に立ち止まった。

ある保険の見直しを考えていたとき、ふと親のことを思い出したのだ。子どもの頃、母が家計簿をつけている姿を見たことがある。真面目な表情で、一行一行丁寧に。その時は「大変だな」くらいにしか思わなかったが、あの作業がどんな意味を持っていたのか、今ならわかる気がした。

変更の手続きは続けた。だが、単なる「節約」とは違う何かに気づき始めていた。毎月の数万円の謎を追うことは、同時に自分が何に価値を感じているのかを問い直す作業でもあったのだ。

その夜、家計簿アプリを開きながら、ふと考えた。

削るべきものと、本当は残すべきものの区別。その判断は、人によって違うはずだ。自分は何を大切にしたいのか。毎月の重さを軽くすることだけが目的ではなく、その先に何があるのか。

スクリーンの光を眺めながら、僕は新しい質問に直面していた。

続きはまもなく

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