第2話
朝8時の選択肢 第2話「二日目の迷い」
火曜の朝。目が覚めた時、昨晩作ったご飯のことを思い出した。冷蔵庫に残ってるはずだ。
布団から出るのが遅くなった。いつもより10分遅い。朝の支度の時間が迫っていた。この時間帯は、コンビニ弁当を掴んで走るのが日常だった。
キッチンに向かうか、玄関に向かうか。その判断に、思ったより時間がかかった。
結局、冷蔵庫を開けた。昨日のご飯があった。白ご飯も野菜も。鮭も。レンジで温め、急いで食べた。不格好な形のまま。でも、昨日より手際がいい。5分で食べ終わった。
コンビニに寄らずに家を出た。朝の時間が少し戻ってきた感覚がある。
勤務先の休憩室で、また田中と顔を合わせた。「朝飯どうした。顔色いいぞ」と言われた。別に変わってないと思ったけど、何も答えなかった。
帰りの電車の中。夜ご飯のことを考えていた。昨日は一晩かかったけど、今日はもう少し工夫できるかもしれない。それとも、また買ってきた方が楽なのか。その迷いが、頭の片隅を占めていた。
買い物に立ち寄るか、それとも家にあるもので何か作るか。スーパーの前で、また立ち尽くした。