軌道上の手紙

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第2話

軌道上の手紙 第2話 信号の起点

信号の発信元を特定しようと、わたしは手動で受信周波数を調整し始めた。古いモニターのスピーカーから聞こえるのは、ビープ音とも言語とも判じがたい規則的なパターン。それでも何度も繰り返されるその音は、確実に誰か――もしくは何かが、送り続けているものだった。

コンソールのログを遡ってみる。このシグナルがいつから受信されていたのか、その痕跡を探った。すると、驚くべきことに、データは三週間前から記録されていたことが判明した。つまり、わたしが気づく前からずっと、ここに存在していたのだ。

地球との通信を試みようとして、手を止めた。報告すべきか。まだ、何もわかっていない状態で。通信班に伝えれば、おそらく機器の誤動作として処理されるだろう。それとも、より上の管理層まで情報が届いて、調査チームが派遣されるだろうか。

わたしはモニターの前で身動きを取らなかった。周波数をさらに絞り込むと、シグナルの中から別のパターンが浮かび上がってくる。それは座標のようでもあり、時刻表示のようでもあった。最も奇妙だったのは、その時刻の形式が、現在のものではなく、かなり古い様式に見えたことだ。

窓の外では、地球が静かに回転を続けていた。その下で、多くの人が眠りについている時間帯だろう。わたしだけが、この謎の前に立たされている。シグナルを止めることもできたし、報告することもできた。でも、わたしは次の行動を既に決めていた。

このモニターを、今夜中に完全に解析する。そして、このシグナルが本当は何なのか、どこから来たのか、その答えに限りなく近づく。

それが、わたしの直感が指し示す、ただひとつの道だった。

続きはまもなく

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