第2話
予感は外れない
結局、目を瞉ったままでいることにした。動かない方が、脳も眠りモードのままなのかもしれない。そう思って、天井を見つめながら深呼吸を繰り返す。
3時3分。目覚まし時計の音はしない。普通に起きるだけ。体が勝手に目覚めるのはなぜなのか。
週末、試しにいつもと違う環境で寝てみた。会社の研修で泊まった宿泊施設。そこでも目が覚めた。やっぱり3時だった。環境のせいじゃないのか。
仕事のストレスだろうか。それとも生活習慣。食事の時間。運動不足。原因を絞ろうとしても、毎日同じように過ごしているつもりなのに、朝までぐっすり眠れる日と眠れない日がある。その違いがわからない。
月曜日の朝、デスクで書類を整理していたら、同僚が声をかけてきた。「最近、朝顔色悪くない?」
聞かれて初めて気づいた。自分の状態を客観的に見ていなかった。毎晩目覚めることばかり気になって、昼間の自分がどう見えているのか、考えたことがなかった。
その夜、鏡を見た。確かに疲れた顔をしている。ただ疲れているだけなのか。それとも何か別の信号なのか。
3時に目覚める前に、ふと思った。これまで自分は『3時に目覚める』という現象そのものを解決しようとしていた。でも本当に知りたいのは、なぜ体がそのタイミングで起きるのか。その理由の奥にあるもの。
スマホを手に取り、メモアプリを開いた。『3時に目覚めた日の朝』『朝までぐっすり眠れた日の朝』。それぞれの朝に自分がどんなことをしていたのか、記録してみようと思った。
何か見えてくるかもしれない。そう感じながら、天井を見つめた。
続きはまもなく
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