締切の向こう側

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第一話 赤い文字

またやってしまった。クライアントからのメール、赤い件名。「修正について」って書いてある。開くのが怖い。

フリーランスになって3年。締切っていうやつとはずっと一緒だ。朝起きて、仕事を見て、夜寝る。その間ずっと脳みその片隅で「あと何時間」ってカウントダウンしてる感じ。

今回の案件は正直、手を抜いてた。締切が近すぎたんだ。いや、自分の時間管理が下手だったんだ。結局は同じことだけど。ベースのデザインはできてたけど、細部を詰める時間がなくて、なんか雑な感じで出してしまった。

メール開いたら、やっぱり修正依頼。まあ、ね。予想通り。でも同時に、この繰り返しもういやだなって思った。

締切に間に合わせることだけで頭いっぱいになって、本当に作りたかったものが何だったのか、忘れてる。クライアントが何を求めてるのか、ちゃんと聞く前に「まず間に合わせろ」モードになっちゃう。

明日から新しい案件も始まる。その次もある。この流れが変わらないなら、いつまでこんなことしてんだろう。

締切って、本当は誰のためにあるんだろう。

続きはまもなく

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