第4話
昼間の違和感
仕事中、同僚が話しかけてきた時だ。いつもより声が明るく聞こえた気がした。それとも自分の聞き方が変わったのか。
「最近、元気そうだね」と言われた。特に何かが変わったわけではないはずなのに。だが考えてみると、ここ数日、会議中に居眠りをしていない。メールの返信も、いつもより早いかもしれない。
昼休憩。いつもの場所で弁当を食べていると、隣の席の人が「この季節、夜更かしする人多いよね。自分も最近寝不足で」と呟いた。その言葉が、妙に他人事に思えた。自分も同じ状況にいるのに、少し距離が生まれている感覚。改善の実感は、こんなところに表れるのかもしれない。
ただ、まだ確実ではない。一週間の小さな成功が、本当の変化なのか、たまたまなのか。判断するのは早すぎる気がする。それでも、これまでのように目が覚めることへの恐怖がない。その差は確実に存在していた。
帰宅後、再び試行錯誤は続く。昨夜と同じように、寝る一時間前からスマホを置いた。部屋を少し冷やした。ベッドの上で、天井の汚れではなく、今日一日の中で心地よかった瞬間について考えた。
夜中に目が覚めるかどうかは、今の自分にはコントロールできない。ただ、その先にある対処法や心構えには、ほんの少し手が届き始めた。そう思いながら、目を閉じた。
続きはまもなく
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