第2話
「正解」を探す旅
タブを閉じるのに15分かかった。
結局、その日は何も決められなかった。寝る前にスマホを手に取り、もう一度だけ講座の比較サイトを開く。相変わらず100を超えるコース。でも今度は違う視点で眺めていた。
「待てよ、これらのコース、何が違うんだ」
同じ「プログラミング入門」なのに、あるコースは「3ヶ月で案件獲得」を謳い、別のコースは「基礎をじっくり学ぶ」と書いてある。料金も数千円から数万円まで幅広い。講師も違えば、使う言語も違う。学習期間も異なる。
気づいたのは、これって「正解を探してる」んじゃなくて、「自分が何を求めてるかをまだ言語化できてない」ってことだった。
友人の「人生変わった」発言を思い出す。でも「人生が変わる」って人によって違うんじゃないか。スキルが身についたのか、キャリアが変わったのか、単に達成感を感じたのか。友人にとっての成功が、自分にとっての成功とは限らない。
明日、職場の先輩に聞いてみようと決めた。先輩は最近、何か新しいことを始めたはずだ。講座じゃなくても何でもいい。「続ける秘訣は何か」「選ぶときに何を重視したか」そんなことを。
もしかして、この迷いの時間も、実は学びの第一歩なのかもしれない。そう思い始めた夜中の2時だった。
続きはまもなく
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