平日5時の選択肢

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第7話

第7話 土曜日の朝に考えたこと

土曜日の朝、目覚まし時計を止めた。平日のように身体が反応する。いつもより早く起きてしまった自分に気付く。

一週間続けてみて、何かが変わったのだろうか。上司の言葉は、まだ心に引っかかっている。朝の充実が仕事に繋がるという単純な因果関係を、自分は素直に受け入れられずにいた。ただ、否定もできない。提案の質が上がっているという事実は、客観的な評価だからだ。

ベッドから出て、窓を開ける。休日の朝の街並みは、平日とは違う。急ぎの足音がない。この時間帯に起きているのは、休日だからこそだと気付く。平日に見た薄暗い街並みと、今朝の街並みは、同じ時間帯でありながら、全く異なる表情をしていた。

キッチンに向かい、コーヒーを淹れる。この一週間、毎朝繰り返した動作。だが、平日と休日では、その動作に込められた意味が異なるような気がした。平日の朝の30分は、急いでいた。やることがあったから。だが、今朝の時間は、やることがない。ただそこに在るだけだ。

コーヒーを飲みながら、この一週間を振り返る。挫折もあった。金曜日は頑張れたが、その前は何度も二度寝をしている。完璧な朝を迎えられたわけではない。それでも、何かが変わった。何が変わったのかは、まだはっきりしない。仕事の質なのか、気持ちの持ちようなのか、単なる偶然なのか。

カップを置いて、スマートフォンを手に取る。健康診断の結果は、もう何度も見ている。医者の言葉も思い出せる。だが、その先をどうするかは、自分次第だと言われた。早起きは、その判断の一つに過ぎない。

土曜日の朝。やることがない時間の中で、自分は何を選ぶのか。二度寝という選択肢は、まだ目の前に在る。だが、この一週間で見た薄暗い街並みを、もう一度見たいという気持ちも生まれていた。

続きはまもなく

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