収支の向こう側へ

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第2話

優先順位という名の鏡

ノートを開いて、ペンを握った。何を求めているのか。シンプルな問いなのに、意外と答えにくい。

普段、私は給料が入ると安心し、月末に残高を確認して一喜一憂している。でもそれって、実は何も見えていないのと同じだ。お金がどこへ流れていくのか、本当に必要な支出と無駄な支出の区別がついていない。

思い当たることがある。先月も先々月も、月末になると「こんなに使ったっけ」と驚いている自分がいる。その驚きの正体は何か。それは、自分がお金を使うときの判断基準が曖昧だからではないだろうか。

ノートに書き始める。「毎月の支出を見える化したい」。これが第一条件だ。カテゴリ別に、どの項目にいくら使っているのか、数字で知りたい。でもそれだけでいいのか。

考えていると、別の欲求も浮かんでくる。支出を眺めるだけでなく、その先があるのではないか。例えば、貯金目標。私は実はいくら貯めたいのだろう。その目標が現実的なのか、それとも単なる夢なのか。家計簿があれば、そこを照らし合わせることができるはずだ。

ペンが止まる。目標を立てるということは、単なる数字の問題ではないかもしれない。それは、自分がどんな生活を望んでいるのかという、より根底的な問いにつながっているのではないだろうか。

続きはまもなく

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