期限という名の怪物

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第3話

割り当てられた時間の正体

新しい案件の詳細を読み込んでいると、いつもの焦燥感が戻ってきた。ただし、質は異なっていた。

「急ぎめ」という曖昧な言葉の代わりに、具体的な締切を確認した。10日後。その瞬間、頭の中で自動的に逆算が始まった。10日間で何ができるか。何をすべきか。

前話での発見は、まだ一つの案件でしか試していない。だが、この新しい案件で再び使ってみようと思った。カレンダーに色ペンを走らせながら、自分の手元を見つめる。

不思議なことに気づいた。同じ「締切がある」という事実なのに、向き合い方が変わると、時間そのものが違う顔で見える。数えるだけなら、時間は消費されるもの。しかし配分するなら、時間は資源だ。限られた資源をどう使うかで、仕上がりは大きく変わる。

スマートフォンを片手に、既存案件の進捗状況を見直す。修正待ちの案件、準備段階の案件。それぞれが自分の時間を求めている。

デスクの片隅では、手書きのカレンダーが色とりどりになり始めていた。赤、青、緑、黄色。一見すると混沌としているようにも見える。だが、自分の目には秩序が映っていた。

ただし、その秩序が本当に機能するのか。実際に試してみるまでは、まだ分からない。

続きはまもなく

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