第1話
第一話 朝日が差し込む床
月曜の朝、目が覚めたときに天井から陽が差してた。あ、今日は床が見えてるんだ。そう思った自分にちょっと笑ってしまった。
去年の今頃は、床なんてほぼ見えなかった。服、本、もらった雑貨、使わない調理家電。「いつか使うかも」「捨てるのもったいない」ってやつで、部屋は常に満杯。朝起きるのも億劫で、帰宅しても落ち着かなくて。何か重苦しい感じがずっとついて回ってた。
変わったきっかけは、正直なとこ疲れだった。仕事のストレスがやたら溜まってて、何かリセットしたくなったんだ。で、思いついたのが部屋の片付け。よくある話だけど、やってみたら想像以上にハマった。
最初は思い切りが悪かったよ。服一枚捨てるのにも「でもこれ高かったし」って迷ったりして。でもだんだん、本当に好きなもの、実際に使うものって意外と少ないんだなって気づいた。そしたら、いらないものを判断するのが楽になっていった。
捨ててく過程で変なことが起きた。部屋が片付くたびに、心も一緒にスッキリしてくんだ。あ、これ本当なんだって思った。朝起きるのが楽になったし、帰宅しても「あ、家だ」って落ち着ける。こんなに変わるもんかって。
いまの部屋には、好きなもの、必要なものだけがある。床も見えるし、朝日も気持ちいい。完璧なミニマリストとかそういう目指し方じゃなくて、ただ「暮らしやすさ」を優先してたら、このカタチになっただけ。
これからどうなっていくのか、自分でも興味深い。
続きはまもなく
目次