5分の法則

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第7話

第7話 習慣の外側で起きていること

7週目は予定通り5時に目が覚めた。工事は終わっていた。いつものルートが戻ってきた。

だが昨日の迂回は、何かを残していった。公園を出た後、いつもと同じ信号機の前で、初めて気がついたことがある。毎朝、この信号の右側にある花壇の花が変わっているということだ。

先週は何色だったか、思い出せない。ノートを見返しても、そんなことは一度も書いていない。習慣の中では、視界に入っていても認識されていなかったのだろう。迂回した道で別の景色を見たから、帰り道で初めて「いつもの風景」が風景として立ち上がったのかもしれない。

帰宅後、ノートに書いた。「同じ道を走っていても、見ているものは変わり続けている。気づかないだけで。」

それから、小さな実験を追加することにした。朝の同じ時間、同じルートだけでなく、意識的に「新しく見る」という行為を加えてみる。いつもの景色の中で、昨日と違うものを一つ探す。

8週目の朝、5時に目が覚めた。靴を履き、公園へ向かう。いつもの道。いつもの公園。しかし今日は、花壇の花の色を確認するために、少し足を止めた。

そこで気づいた。毎日同じ時間に起きることは、実は同じ時間帯の世界を、毎日新しく見ることなのではないか。季節は変わり、人通りは変わり、光の角度も変わる。習慣とは、変化を捉えるための安定した足場だったのだ。

ノートに向かう手が、少し震えていた。

続きはまもなく

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