5分の法則

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第6話

繰り返しの中の揺らぎ

6週目の朝。5時に目が覚めた。

昨夜の迷いをそのまま引きずって、ベッドの中で天井を見つめていた。同じルートか、別のルートか。その選択自体が、既に習慣を揺さぶっているのではないか。

結局、いつものルートを選んだ。理由は特にない。ただ、体が勝手にそちらへ向かった。靴を履く。玄関を出る。公園の入口。ここまでは完全に同じ。

だが3キロ地点で、思いがけないことが起きた。いつも走る道路が工事中で、通れなくなっていたのだ。仕方なく迂回する。迂回した先は、前週に試した商店街ではなく、別の場所だった。

選んでいないのに、選ばされた形になった。これは習慣の破綻か、習慣の柔軟性か。その問いは、もう意味をなさないのかもしれない。

帰宅後、ノートを開く。ペンを持つ。しかし、今日は何も書かなかった。代わりに、昨日の記述を読み返した。「習慣は枠だ」という言葉が、昨日よりも違って見える。

枠があるから、枠を認識できる。枠の中だから、微かな変化にも気づく。もし毎日が完全に違っていたなら、何も見えないのではないか。

7週目は、また5時に起きるだろう。ルートは、工事がなければいつもの道。工事があれば、また別になる。その時々で、体と心がどう反応するのか。それを観察するために、この習慣は続く。

完璧な繰り返しなど、最初からなかったのだ。

続きはまもなく

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