第6話
習慣の「緩急」を学ぶ
柔軟な継続へ舵を切った私だったが、実際にそれを実行するのは思った以上に難しかった。
外食の日を境に、自炊のペースは週に四日程度に落ち着いていた。その四日間も、毎日同じメニューを作るわけではない。時には十分で済ませ、時には一時間かけて凝ったものを作る。そうした「ゆるみ」の中で、私は予期せぬ問題に直面した。
それは、モチベーションの波である。
調理が楽しくなったはずなのに、ある日突然、包丁を握ることが重くなる日がある。外食の日への期待が大きくなるあまり、その日までの調理が退屈に感じられるのだ。「ゆるみ」があるからこそ、かえって自炊に対する心の準備が不安定になっているのかもしれない。
そこで私は、新たな工夫を試みることにした。週の中で調理の内容に明確な「テーマ」を持たせることにしたのだ。月曜は作り置き、水曜は新しいレシピ、金曜は冷蔵庫の中身を使い切る日、というように。
すると興味深いことが起きた。曜日ごとに異なる役割を持つことで、毎回が「同じ義務」ではなくなったのだ。むしろ、その日に何をするのか、という小さな違いが、むしろ習慣を安定させる足がかりになったのである。
かもしれない、と私は思う。習慣の本質とは、「同じことを続ける」のではなく、「その中にちょうどよい変化を見つけ続けること」ではないだろうか。完璧さではなく、自分のリズムに合わせた「揺らぎ」。その揺らぎこそが、長く続く習慣の正体なのかもしれない。
数ヶ月が経ち、季節がまた巡ろうとしている。次に何が見えるのか、まだ私にはわからない。
続きはまもなく
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