第3話
第3話 「当たり前」になった時、本当の習慣が始まる
だが、ここから先は、全く異なる課題に直面することになった。
自炊が「当たり前」になったことは喜ばしいことだ。だが同時に、私は思わぬ落とし穴に気付き始めたのだ。それは、単調さによる飽きだった。
毎週同じ三つの献立に絞ることで、確かに続けやすくなった。だが四週目、五週目と重ねるにつれ、「またこれか」という感覚が忍び寄ってくる。自動化された行動は、思考をほぼ使わなくなる。それは効率的だが、同時に刺激の欠如をもたらすのだ。
ここで私は、一つの問いに突き当たった。習慣化とは、単なる反復なのだろうか。それとも、その先に何かがあるのだろうか。
試しに献立の一つを新しいものに変えてみた。すると、帰宅後の心持ちが変わったのだ。「明日は新しい料理に挑戦しよう」という、小さな期待感が生まれた。完璧さは求めず、新しさだけを加える。こうした小さな変化が、習慣を単なる義務から、選択へと変えていくのではないか。
習慣化の真の意味は、何度も同じことを繰り返すことではなく、基盤を作った上で、そこにどう意味を上乗せしていくかにあるのかもしれない。
続きはまもなく
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