軌道上の手紙

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第7話

過去からの問い

こう書かれていた。

『あなたは誰ですか』

単純な質問だった。だが、その文字が画面に現れた瞬間、わたしの心臓は激しく鼓動を始めた。

これは何か。プログラムの誤動作か。それとも、本当に誰かが、遠い過去からわたしに問いかけているのか。

わたしの指がキーボードの上で震えた。返信すべきなのか。返信したら、何が起こるのか。

「オペレーション室」と呼ぶ必要があった。だが、その前に―

わたしは深呼吸をして、ゆっくりと打ち始めた。返信ウィンドウのカーソルが、点滅している。

『主人公です』とだけ入力した。指をキーボードから離そうとしたとき、画面がちらつき、また新しい文が現れた。

『待っていました。これ以上、返答を遅らせないでください。衛星軌道上にいる者へ。あなたの位置情報を送信してください。わたしたちは、あなたを回収する必要があります』

回収。その言葉の意味を、わたしはまだ理解していない。だが、システムはすでに次の動作を開始していた。わたしの位置座標と、ステーション内のレイアウト情報が、自動で送信準備に入っている。

「待て」と、わたしは声に出して呟いた。画面はそれに応答しない。だが、送信ボタンが点灯している。あと数秒で、この情報は消える。

わたしの手が、送信ボタンの上で停止した。

続きはまもなく

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