朝5時のサイドハッスル

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第2話

第2話 情報の沼へ

朝5時。アラームが鳴った時点で、俺はもう後悔していた。

布団の中で天井を見つめる。いつもより1時間早い起床。これが「朝活」というやつか。佐藤の話を聞いてから、俺の頭には副業のことばかり。寝付きも悪くなってた。

リビングでコーヒーを淹れ、ノートパソコンを開く。昨夜からリストアップしていた副業の選択肢が画面に並んでいた。

まずは「初心者向け」という触れ込みのブログを読む。ライティング案件の紹介だ。1文字1円から。月30万稼ぐには…計算すると、毎日3万字書く必要がある。現実的か?と思ったけど、「コツコツやれば誰でも」と書いてある。

次にYouTubeへ。「副業初心者が最初にやるべきこと」という動画は再生数100万超え。コメント欄は肯定的だ。でも、概要欄を見ると「詳しくは無料メールマガジンで」と書いてある。そこから何か売られるんじゃないか。そんな予感がした。

朝5時半。30分経った。まだ何も決まってない。

スマホに通知が来た。佐藤からLINE。「朝活してる?俺も昨日から始めたんだ。この教材おすすめだよ」とURLが貼られてた。金額を見ると、1万9800円。

いや、ちょっと待て。さっき佐藤は「教材に30万使った」って言ってなかったか。それなのに、また新しい教材をすすめてくる?

返信を悩んでいると、別のウィンドウでは、SNS広告が。「5分で分かる副業適性診断」。やってみた。結果は「あなたはコンテンツ販売が向いています」と出た。その直後、「詳しく学べるオンラインコース」の販売ページへ自動遷移。2万5000円。

朝6時。俺は何も始めていない。ただ、情報に埋もれている。

コーヒーは冷めていた。窓の外はまだ暗い。朝活の時間は、いつの間にか「何をするか選ぶ時間」になってしまっていた。

ふと気づく。もしかして、この「選べない状態」こそが、罠なんじゃないか。

続きはまもなく

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