朝の十分間

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第2話

二週間目の変化

葉が落ちきった十一月の朝。目覚まし時計が鳴る前に目を覚ますようになって、もう十日が過ぎていた。

ストレッチの効果について、主人公が考えを深めることはなかった。ただ、毎朝のルーティンが体に染み込んでいくのを感じていた。最初は硬かった体も、少しずつ動く範囲が広がっていた。膝を胸に引き寄せる動作も、股関節を開く動作も、一週間目より楽になっている。

ある朝、いつものストレッチをしながら気づいた。肩や首の緊張が、以前よりほぐれているのだ。この季節、仕事の繁忙期に入ると肩こりで頭痛がすることが常だった。だが今週は、その頭痛が来ていない。

会社に着くと、同期の田中が声をかけた。「最近、顔色いいね」。特に何も変わった実感がなかったが、その言葉が心に留まった。

午後の会議で、いつもなら三時間もすれば集中力が切れる主人公だったが、その日は最後まで議論に参加できた。帰り道、駅の階段を上がるときも、以前ほど息が上がらない。

医者の言葉を思い出す。「激しい運動でなくていい」。その通りだ。たった十分間のストレッチ。だが、それがもたらす変化は、思ったより着実だった。

翌週への不安もなくなっていた。三週間目に何が起こるのか。そんなことを考えながら、主人公は夜寝る前に、明朝のストレッチに思いを馳せた。

続きはまもなく

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