毎日のおかずノート

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第4話 新しいおかずへの一歩

週末の買い物で、いつもと違うコーナーに足を止めた。野菜売り場の隅に、小ぶりなかぼちゃが積まれていた。

料理が得意な同僚の佐藤は、先週の雑談で「季節のものを少し取り入れると、食卓が変わりますよ」と言った。その時は聞き流していたが、ふとその言葉を思い出した。

カレーと味噌汁。二つのおかずで、朝食の準備が完全にルーティン化されて一ヶ月近くが経つ。同じことの繰り返しが心地よい。だからこそ、ここに何か一つ加えるなら、焦らず選びたい。

かぼちゃを手に取った。重さ、形、表面の色合いを確認しながら、自分は考えた。これを使うなら、どんな調理が簡単だろうか。

レジに向かう前に、スマートフォンを取り出した。アプリを開く時の気持ちは、前とは違う。今は「これでいい」というものを、一つだけ探している。

かぼちゃの煮物。画面に映ったレシピを見ると、作業は驚くほどシンプルだった。切る、煮る、冷ます。三つのステップで完成する。

翌朝、試しに作ってみた。砂糖と塩、少しの醤油。味付けも決まっている。カレーと味噌汁ほどの頻度では作らなくていい。週に二、三度、気が向いた朝に追加するくらいが、ちょうどいいかもしれない。

弁当箱の中に、三つのおかずが並んだ。カレー、味噌汁、かぼちゃの煮物。

鏡に映った自分の表情は、どこか穏やかに見えた。完璧な料理人になることではなく、毎日続く小さな工夫。それがここまで自分を変えるものだとは。

帰宅後、冷蔵庫を眺めた。明日は何を足そうか。焦らず、ゆっくり考える時間。それもまた、この日々の一部になっていた。

続きはまもなく

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