第7話
第7話 二週目の朝に
月曜の朝。目覚ましが鳴る前に目が覚めた。
ベッドの中で天井を見つめる。土日を挟んで、頭がリセットされている感覚がある。金曜朝の決意も、週末の間にどこかへ消えてしまったのではないか。そんな不安が、朝日の中で膨らんでいく。
キッチンに立つ。味噌汁の作り方は覚えている。手が動く。だが先週とは違う。先週は「やってみる」という緊張感があった。今朝は「また同じことをする」という、別の種類の重さがある。
火曜日、同じ時間に同じ味噌汁を作った。水曜も。木曜も。毎朝、ほぼ同じ動きの繰り返し。効率は上がっているはずなのに、どこか退屈さが忍び込んでいる。
金曜の朝。冷蔵庫を開けた時、思わず立ち止まった。昨夜、別のレシピを見ていた。野菜炒め。作ったことがない料理。わかめと豆腐の組み合わせに飽きたわけではない。ただ、このままでは「続けている」だけになってしまう気がした。
レシピアプリを開く。今度は少し複雑そうなものを選んだ。材料も多い。手順も増える。朝8時の時間は、先週より慌ただしくなるだろう。
それでも。キッチンに立つ時間が、もう不安ではなくなっていた。何か別の感情に置き換わっている。期待なのか、それとも単なる好奇心なのか。判別がつかないままだ。
新しい料理が完成した。いつもより複雑な味。失敗しているかもしれない。だが食べている最中、別の問いが浮かんでいた。
これからも続くのか。それとも今週で終わるのか。
その答えは、朝8時には隠れていない。むしろ、朝8時に何を選ぶかが、その答えを作り続けるのかもしれない。
続きはまもなく
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