オフィスの片隅で

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第1話

第一話 気づかぬ習慣

朝9時。PCの前に座って3時間。気づくと肩が石のように硬くなっていた。

「また始まった」と思いながら、いつもの動作——肩を上げて、ストンと落とす。一時的に楽になるが、すぐに戻る。この繰り返しはもう何年も続いている。

お昼過ぎ、デスクの引き出しから湿布を取り出そうとした時、隣の席の同僚が声をかけてきた。

「また湿布?毎日貼ってるよね」

「そりゃそうだ。肩こりは職業病ですよ」と返したものの、その言葉が妙に引っかかった。

帰路のドラッグストアで、鏡の前に立った。自分の姿勢を改めて見ると、顔がモニターより前に出ていた。背中も丸まっている。毎日、同じ位置で同じ時間を過ごしているのに、何も工夫していない。

湿布コーナーの前で足が止まった。もちろん湿布も必要だろう。でも、根本的には何も変わっていないのではないか。その夜、スマートフォンで「デスクワーク 肩こり」と検索した。

情報は山ほどある。ストレッチ、クッション、スタンディングデスク、瞑想、整体……。選択肢の多さに逆に戸惑ってしまった。

明日からどうしようか。考えながら、肩をそっと動かしてみた。

続きはまもなく

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