NISA日誌 〜30代からの資産形成〜

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第3話

第3話 「待つ間に変わること」

口座開設の申し込みから3日目。私は改めて、自分が何を知らないのかを整理していた。

前夜、ノートを開いて「新NISAについて理解していること」と「まだ曖昧なこと」の二欄を作ってみた。前者は思ったより短い。後者は、ページを埋め尽くしていた。

だが、その作業は想像と違う感覚をもたらした。「分からないこと」を言語化するうちに、逆に何を優先的に学べばいいのかが、ぼんやりと見えてきたのだ。

同日の夜、会社帰りに立ち寄った書店で、新NISAの入門書を2冊手にした。どちらを選ぶか迷ったが、店員に「初めての人向け」という基準で絞ってもらった。完璧な選択ではないかもしれない。だが、その瞬間、判断を「棚上げにしない」ことの心地よさに気づいた。

帰宅後、ページをめくり始める。全てが腹に落ちるわけではなかったが、昨日よりは輪郭が鮮明になった感覚がある。投資信託という言葉の意味。非課税枠が復活する仕組み。そして、「月5万円」という額が、どのような発想から生まれたのかも、少しずつ推し量れるようになってきた。

翌朝、田中さんに声をかけた。「昨晩、本を読み始めたんですが、いくつか質問があって」と。彼は「いいですね。ただ、始めてから分かることも多いですよ」と微笑んだ。

金曜日。口座開設の審査が通ったというメールが届いた。いよいよ、お金を入れる段階へ向かうのだ。不安は残っている。だが同時に、新しい問いも生まれていた。まず、どの投資信託を選ぶべきか。そして、それは自分の人生設計の、どの部分とつながっているのか。

それは、数週間前の自分なら想像もしていなかった問いかけだった。

続きはまもなく

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