平日5時の選択肢

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第5話

木曜日の予想外

木曜日の午後、上司に呼ばれた。緊急案件についての打ち合わせだった。対応方法を共に検討する中で、上司は突然こう言った。

「最近、君の提案の質が上がっている。何か変わったのか」

自分は驚いた。早起きと仕事の出来不出来に、直接の因果関係があるとは思っていなかった。朝の時間は、あくまで個人的な充足のためのものだと考えていた。

「いや、特に何も」と返しながらも、心当たりがないわけではなかった。この一週間、朝に焦燥感がなくなったことで、頭の中に余白が生まれていた気がする。通勤電車の中で、ぼんやりと仕事のことを考える時間。それが、以前とは違う形で機能していたのかもしれない。

夜に自宅に戻り、改めて考える。健康診断の結果は、単なる警告ではなかったのか。朝を変えることで、昼間の自分の働き方まで変わってしまった。それが良い方向なのか、それとも別の問題を生み出しているのか、まだはっきりしない。

金曜日の朝は、どう過ごそうか。これまでのように何もしないでいいのか、それとも新しい工夫を加えるべきか。一週間の終わりに、また別の選択肢が増えていた。

続きはまもなく

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