平日5時の選択肢

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第4話

朝のペースを取り戻す

水曜日の朝、いつもより十分早く起きた。何もしないつもりで、ソファに座った。

カーテンの隙間から光が差し込んでいる。それを眺めるだけ。白湯も、コーヒーも、ニュースアプリも開かない。ただ待つ。何を待っているのか、自分でもわかっていなかった。

こうして十五分が過ぎた。三十分。体は確かに目覚めている。頭も、おおよそ働いている。けれど何かを成し遂げようという気持ちは、うすく、やさしい。月曜の朝の緊張感とは違う。

前の自分なら、この時間をもったいないと感じていただろう。朝の時間は貴重だ、何か有意義なことをしなければ、という強迫観念のようなものが、常にあった。健康診断の結果も、そのプレッシャーを強めていた。

しかし、ここ一週間の試行錯誤を通じて、何かが変わったのかもしれない。

朝食を摂った。いつもと同じくらいの時間だ。出勤の準備も、滞りなく進む。いつもより十分早く家を出ることができた。駅のベンチに座って、改めて気づく。自分は何もしない朝を得たのではなく、選択肢から解放された朝を得たのではないだろうか。

正解の朝活など、もともと存在しなかったのかもしれない。ただ、自分のペースで時間を重ねる。月曜の疑問は、ここで一つの形をとった。

しかし木曜日に、新しい問題が生じた。緊急案件の件で、上司から呼ばれたのだ。早起きと無関係に思える話だったが、その中で予想外の指摘を受ける。それが、朝の選択にも、やがて影響を与えることになる。

続きはまもなく

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