平日5時の選択肢

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三日坊主の予感

翌朝、目覚まし時計が鳴った時、昨日の決意は既に薄れていた。布団の中で「今日も起きよう」と念じるのだが、体が言うことを聞かない。結局、いつもより十五分遅く起床した。昨日ほどの静寂はなく、外は既に車の音が増えていた。

白湯を淹れようとしたが、時間がないと判断してコーヒーに戻した。ソファに座る余裕もなく、立ったまま飲む。昨日の朝日の中で本を読む感覚は、もう思い出の中のものになっていた。

会社では健康診断の話が同僚との雑談に上った。「結果、どうでした」と聞かれて、曖昧に笑って返す。生活習慣を変えるつもりだと言うと、「大変ですね、でも続きませんよ」と、励ましなのか警告なのか判然としない返答が返ってきた。

三日目の朝、気合いを入れ直した。目覚まし時計を遠くに置き、スマートフォンは別の部屋に置いた。起床後、白湯ではなく、今度はヨーグルトとバナナにしてみた。前日までの「特別感」は消えていたが、体は少しだけ軽い気がした。本は開かず、ニュースアプリをながら見する。これなら続くかもしれない、そう思った矢先、仕事の連絡メールに気を取られ、あっという間に出発時間になった。

一週間経つ頃には、早起きそのものに対する抵抗は減っていた。ただし、その時間を何に使うかは定まらないままだった。朝活という理想像と、現実の自分のギャップは依然大きい。それでも、二度寝を完全にやめたことだけは、自分を褒めてもいいような気がしていた。

金曜の朝、いつもと違う靴を履いた。散歩でもしてみるか、そんな突然の思いつきからだった。

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