第3話
「余白」の正体を探る
その行動とは、シンプルだ。本を読むことにした。
行動心理学、習慣化の研究、意思決定の仕組み——図書館で借りてきた本を片っ端から読み始めた。最初は自炊に関連した本だけのつもりだったが、読み進むうちに視野が広がっていった。
気づいたのは、自分が無自覚にやっていたことが、実は心理学の領域では「デフォルト効果」や「決定疲労」といった名前で研究されていたということ。毎日メニューを決める苦労は、実際には意思の消耗なんだ。その理論を知ると、なぜ自分が「設計」の段階に時間をかけたときだけ続いたのか、腑に落ちた。
ただ、本を読むだけじゃ不十分だと感じた。理論と実践のギャップが大きいんだ。本には「最初に決定を減らせ」と書いてあるけど、じゃあ実際に何をどこまで「決定」として設計すればいいのか。その粒度について、具体的に書いてある本は少ない。
そこで俺は別のアプローチを試すことにした。自分の習慣化の経験だけじゃなく、周りの人たちに聞いてみようと。特に、うまく習慣化できた人と、挫折した人の両方に。
その過程で、思いがけない発見が生まれた。
続きはまもなく
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