チュートリアルの外へ

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第1話

第一話 完璧な回答、空の実感

課題提出システムに合格マークが付いた瞬間、私は画面から目を離した。

オンラインコースの最終章。指示通りに進めれば、ほぼ間違いようがない構成になっている。テキストを読む、ビデオを見る、クイズに答える、課題コードを提出する。すべてが設計された道筋の上にあった。

それなのに、月曜日の朝、実務プロジェクトのコードレビューで私は立ち往生していた。

「ここをどうするかは、要件定義の段階で判断が必要ですね」と先輩は静かに言った。その一言が、私の中で何かを崩した。

チュートリアルには正解がある。だが目の前にあるのは「正解を決めるべき状況」だった。それは学んだことがない。いや、学べない形式だったのかもしれない。

夜、自分の学習履歴を見返してみた。完了した講座は十数個。スコアはどれも高い。なのに、なぜか実務では毎回、立ち止まっている。

その夜、同期の後輩にメッセージを送った。「お前、仕事で詰まることない?」返信は素早かった。「毎日詰まってます」。何か、その言葉に救われた気がした。

続きはまもなく

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