毎日の小さな習慣

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第4話

くり返しのなかで見つけるもの

水曜日の朝、スマートフォンを手にして外食の選択肢を検索する指が、いつもより重かった。習慣とは怖いもので、目覚めてからの数分間で、すでに便利さへの誘いが脳裏をよぎっていた。だが、昨日の皿洗いの時間に組み立てた買い物リストを思い出す。今日も、冷蔵庫の食材と向き合う予定だった。

仕事帰りの駅前を通り過ぎ、スーパーに立ち寄った。昨日と似た配置で、野菜とタンパク質を選んだ。ただし、一つだけ変えてみることにした。昨日は根菜だったから、今日は葉物を選ぶ。そうした小さな工夫だけで、同じような買い物でも心持ちが変わるものだった。

帰宅して食事を準備する時間は、昨日より短かった。動作の流れが、ほんのわずか体に刻まれ始めていたのかもしれない。温める。盛る。食べる。その一連の過程が、昨日ほどの戸惑いなく進んだ。

食卓で気づいたのは、飽きについての心配が、実は杞憂だったということだ。同じような組み合わせでも、その日の疲労度や気分で、同じ食事は二度と同じ形では現れない。昨日は満足感が大きかったが、今日は素朴さのなかに別の安定感を感じている。

ただし、新しい課題も浮かび上がっていた。今のやり方で三日、四日と続けられるか。仕事が立て込む日が来たとき、この小さな習慣は本当に機能するのか。その確かさを知るには、まだ日数が足りない。

木曜日の朝、昨日と同じようにスマートフォンを手にした。しかし今度は、その画面を開く前に、冷蔵庫に何が残っているか確認することが、自然な流れになっていた。

続きはまもなく

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