第3話
習慣の積み重ね
佐藤が新しい夜の過ごし方を続けて三日目の夜。寝付きはまだ改善されたとは言えなかった。だが、朝目覚めたときの感覚が変わり始めていた。
四日目の朝、彼は六時の目覚ましより前に目が覚めた。窓を開けると、空はより明るくなっていた。一週間という医師の言葉が、単なる期限ではなく、何かの節目を意味しているのかもしれない。そう感じながら、冷たい空気を吸い込んだ。
会社で田中に経過を報告すると、田中は「五日目からが本当だ」と言った。「体が新しいリズムに気づき始める」と。半信半疑のまま、佐藤は五日目の朝を迎えた。
その日の夜、いつもより疲れを感じた。悪い疲れではなく、体が一日を終えたと認識する、自然な疲労だった。ベッドに横になると、昨日までより早く眠気が訪れた。完全に眠りに落ちるまでの時間が、確実に短くなっている。
六日目。七日目。小さな変化の積み重ねが、ある朝、佐藤の中で形をなった。目覚めたとき、彼は昨夜をはっきり覚えていなかった。つまり、眠っていたのだ。本当に、深く。
だが、医師の言葉は「最低でも」一週間だった。一週間で終わるはずがない。佐藤は、次に何があるのか、まだ知らずにいた。朝日の中で、彼は次の変化を待つ準備ができていることに気づかなかった。
続きはまもなく
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