続ける技術

6/6

第6話

記録が自分を映す鏡になるとき

では、この習慣をどう始めるか。そして、始めた後、何が変わっていくのか。

多くの人は『記録を続けなければ』というプレッシャーで挫折します。完璧なフォーマットを作ろうとしたり、毎日欠かさず書こうとしたり。ですが、実は逆です。

続く人たちが教えてくれるのは『気が向いた時に、その時の言葉で十分』という現実です。料理で言えば、週に2回だけメモする人もいれば、月に1回だけ振り返る人もいる。キャリアの場面でも同じで、記録の頻度よりも『何かに引っかかった時に言葉にする』という反射的な習慣が大切なのです。

興味深いことに、この習慣を3か月ほど続けると、多くの人に共通した変化が起こります。それは『自分の選択肢が見える』ということです。

記録を読み返してみると『あ、私はこんな時に疲れやすいんだ』『この種類の判断では、いつもこう考えてる』という自分自身のパターンが浮かび上がります。それが客観的な情報になることで、次の選択がシンプルになります。

『今のこの状況は、以前こうしてうまくいった時と似ている』
『でも背景は違うから、今回は別のアプローチを試そう』

こうした判断が、いつの間にか自分の『得意な進め方』を形作っていくのです。

ただ、ここでひとつの落とし穴があります。

続きはまもなく

目次

コメント