第1話
第一話 違和感
朝礼で部長が「リスキリング」というワードを連呼していた。正直、ちょっと苦笑いが出た。業界ニュースで何度も見かける概念だけど、実際のところ何をすればいいのか、みんな手探りなんだと思う。
帰りの電車で、SNSを眺めていたら、同じような悶々とした投稿が目に付いた。「今からプログラミング学ぶのって遅くない?」とか「オンライン講座、続かない」とか。その気持ち、分かるなあ。
自分も去年、一念発起して某大手の講座に登録した。動画を見て、テキストをこなして。最初は意気込んでいたけど、一ヶ月目の半ばで熱が冷めた。座学だけだと、実感が湧かないんだよね。
たぶん、多くの人が想像している「学習」って、学生時代の勉強と同じ形式なんじゃないだろうか。教材を与えられて、完結した内容を習う。でも今、本当に必要なのって、そういう学び方とは違う気がしている。
実際、職場の若い子たちを見てると、彼らは常に何かの「プロジェクト」に組み込まれながら、その過程で必要な知識を拾っていってる。失敗も多いし、非効率に見えることもある。でも、彼らの習得速度は凄い。
もしかして、リスキリングって、正解のある教科書を完璧にこなすことじゃなくて、小さな目標を設定して、実際に手を動かして、わからないことを都度調べる。その繰り返しなんじゃないか。そう考えると、気が楽になった。
明日、試しに何か小さなプロジェクトを立ち上げてみよう。完璧じゃなくてもいい。続けることが大事な気がしている。
続きはまもなく
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