小さな引っ越し術

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第一話 段ボール箱との対話

引っ越しの見積もりを見て、思わず吹き出してしまった。こんなに高いのか。賃貸から賃貸への移動なのに、なぜこんなことになってるんだろう。不動産屋の書類を眺めながら、ふと気づく。自分、何をそんなに持ってるんだ?

リビングの片隅から段ボール箱を引っ張り出す。懐かしい。前の引っ越しの時のだ。あれから二年近く、この箱を開けたことがない。怖い気もするけど、開けてみることにした。

中身は予想通り。雑誌、もらった景品、いつか読むと思ってた本。全部「いつか」だ。いつかは来ないんだろう。でも捨てるのも勇気がいる。だから箱のまま放置してたんだ。

そういえば今月、家計簿つけてて気づいたことがある。毎月、何かしら買ってる。欲しくて買ってるわけじゃなくて、何となく。習慣で。引っ越しはいいきっかけかもしれない。本当に必要なものって何なんだろう。

スマホを手に取る。引っ越し代を浮かすコツ、何て検索しようかな。いや、その前にこの箱を片付けるか。明日から本気出そう。

続きはまもなく

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