原作ファンと一緒にアニメを見るときは、実は最初けっこう気を遣っていました。「この場面、原作ではこうだったのに」という心の声が聞こえてくるような雰囲気になるのが怖くて。
以前、友人の推している作品をアニメで一緒に見たときのことです。私は原作を読んでいなかったので、素直に楽しんでいたのですが、友人が時々「あ、ここは原作と違う…」とつぶやくのが気になってしまいました。その時点では、私も友人も気まずさを感じていたと思います。
転機は、見終わった後に素直に「アニメ版として見ると面白かったんだけど、原作とは違うものなんだね」と率直に伝えたことです。そうしたら友人が「そっか、そういう見方もあるんだ」と視点を切り替えてくれて、その後は「アニメではこう解釈してるんだ」という話が自然に出てくるようになりました。
今は、原作ファンと見るときは、むしろ相手の思い入れを聞くくらいの気持ちでいるようにしています。違いを指摘されても「へえ、原作ではそうなんだ」と純粋に興味を持つ。完全に同じものを求めるのではなく、適応版としてのアニメを楽しむ。その割り切りができると、気まずさはだいぶ減った気がします。
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