正直なところ、この二項対立は実は偽りだと感じるんですよね。自分の経験だと、技術と自分らしさって独立してるものじゃなくて、むしろ技術を深掘りするプロセスの中に自分らしさが浮き出てくるものなんです。
昔、基礎練習を退屈だと感じて、自分らしい表現ばっかり優先してた時期がありました。でも、ある時点で「あ、これ以上は技術がないと表現できない」という壁に当たった。そこからじゃんたんと基礎に向き合うようになったんですけど、不思議と技術が上がるにつれて、逆に自分にしかできない表現ってのが見えてくるようになったんです。
例えば、指の独立性が上がると、他の人と違うニュアンスの出し方ができるようになる。理論を学ぶと、予期しない和声の面白さに気づく。つまり、技術って表現の幅を狭めるんじゃなくて、むしろ広げてくれるツールなんだなって。
だから時間配分という問いなら、僕は「今の自分に必要な技術に集中する時期」と「その技術を使って試行錯誤する時期」を交互にやるのが現実的だと思う。完璧になるまで技術だけやるのも、センスだけで突っ走るのも、どちらもいつかは限界に当たる気がします。
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