第6話
「本当にやりたいこと」が見えた時に起きること
小さな変化を重ねていると、やがて自分の中で何かが変わり始めます。
毎日のうどんに薬味を足し、出汁を変え、麺を試す。その繰り返しの中で、ふと気づくことがあるんです。自分は実は「何もしたくない」のではなく、「ただ惰性で続けていただけ」なんだということに。
そして同時に、もう一つのことにも気づきます。
「本当にやりたいこと」が見えてくると、次の問題が生まれるということです。
それは、その「やりたいこと」と、今の自分の時間や体力や環境のギャップです。
工夫をしたい気持ちが芽生えると、やりたいことのリストが増えていきます。新しいレシピに挑戦したい。季節の食材を使ってみたい。友人を招いて何か作りたい。その全部が、急に現実的に思えてくるんです。
でも現実は、相変わらず忙しい。疲れている。時間がない。
そこで多くの人は、またしても挫折します。小さな変化の段階ならできていたことが、「本当にやりたいこと」に進もうとした途端、急にハードルが上がったように感じてしまう。
完璧にやろうとする。短期間に全部実現しようとする。または、「どうせできない」と諦めてしまう。
この局面で、私も何度も立ち止まってしまいました。
しかし、ここからが大事です。
この「ギャップ」こそが、実は次の工夫を教えてくれるものなんだということを、私は時間をかけて学んでいったのです。
続きはまもなく
目次