期待と現実のズレは、私にとっては旅の面白さの一部になってきました。以前、山道を歩いている途中で、想像していた景色と全く異なる光景に出くわしたことがあります。その時は正直、がっかりしてしまいました。でも、その場所で立ち止まって、周囲をよく観察してみたんです。
そこには別の価値があったんですよ。予想外の植生があったり、聞こえてくる音が想像と違ったり。むしろそうした「違和感」が、その土地の特性を教えてくれることに気づきました。その後は、想像と違う場所に出会うと、なぜそうなのかを考えるようになりました。
最近では、事前情報を完全に手放して訪れるようにしています。期待値をゼロに近づけることで、現地で感じたことをそのまま受け入れやすくなりました。同時に、自分の体調や気分によっても見え方が変わることに気づきます。疲れている時と元気な時では、同じ景色でも印象が全く違う。
今は「ここは想像と違う」という瞬間を、むしろ大切にしています。その違いが、その土地を深く知るチャンスだと思うようになりました。完璧に期待と一致する旅より、予想外の発見がある旅の方が、心身にとって良い刺激になっているような気がします。
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